会社をつくろうか?個人事業で始めようか?
と迷う場合も多いでしょう。
まず、始めるときの費用や手続きなどの違いを確認してみましょう。
会社設立の場合は、
●定款を作成して、公証役場で認証を受ける
●法務局に行って、設立登記を行う
ことが必要になります。
ここでかかる費用は、
・定款認証費用が、5万3千円程度
・定款収入印紙代が、4万円
・登録免許税が、15万円(最低額)
で、
計24万3千円、かかります。
定款は、会社法に従った内容でなければなりませんし、
登記は、様々な書類を用意しなければなりません。
(初めてですと、けっこう大変な作業になります)
では、個人事業を始める場合は?
やらなければいけないことは
事業開始から1カ月以内に、
「税務署に開業届けを出す」
これだけです。
(県税事務所への届出も、税務署経由でやってくれますので、1発で済みます)
かんたんですね。
会社設立のように、
定款作成も、登記も「必要ない」ですので
開業するのに費用はかかりません。
ですから、個人事業の場合は
「今日から事業を始めよう」と思えば、すぐに始められるということです。
税務署に開業届けを出したら、
その控えを持って、銀行に行き、「屋号付き口座」の開設をしてしまえば
(その日に、口座開設してくれる金融機関もあります)
もう、取引開始の基盤はできてしまうということです。
確定申告は自分でしなければなりませんが、
会社をつくる場合に比べて、提出書類は少なくてすみます。
(預貯金や借入金、売掛金の科目明細書を出す必要はありません)
このように、手続きや、始めるときの費用、などを考えると
会社設立より、個人事業のほうが
圧倒的に「手軽に」始めることができる、といえます。
個人事業で初めて、法人化することも、もちろん「いつでも」できます。
とりあえず、個人事業で始める
というのも一つの方法です。